詩の日めくり 二〇二〇年十月一日─三十一日/田中宏輔
13作目は、「運命の道」羊飼いであり詩人である青年が主人公。あり得るいくつかの生き方のなかで、かならず殺されるか、自殺してしまう。
14作目は、「取りもどされた改心」金庫破りが主人公。金庫破りをやめて真人間になり、銀行の令嬢と結婚まですることになっていたのだが、土壇場で金庫破りの腕を見せなければならなくなった。だが、温情ある警官はそれを見逃したのであった。
二〇二〇年十月六日 「草野理恵子さん」
きょう到着したジョン・レノンの『心の壁、愛の橋』っていうCD、パソコンで聴けなくしてあるやつだった。ぼくはいまパソコンでしかCDを聴いていないし、買った意味がない。なん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)