詩の日めくり 二〇二〇年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
しもがな」地球でさいごの生き残りだと思われていた男女の物語。さいごの場面で、ほかにも生き残りがいたことがわかるが、それが友好的な連中かそうでない連中かわからないところで物語は終わる。

 きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選1』の再読だ。もう3、4回、再読しているが、目次を見て、思い出せる作品はゼロだ。すさまじい忘却力。古書で買ったのだが、裏表紙に書かれてある190円の価格を見て、感慨深いものがある。 https://pic.twitter.com/M4sWsAUCTW

 1作目は、ホリー・カンティーンの「あとは野となれ……?」魔術を会得した青年が、倍増法をつかって、いろいろな
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