詩の日めくり 二〇二〇年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
で過去の有名人を殺して現在を変えようとした科学者がいたが、殺すたびに、自分の存在が希薄になっていくことを、もうひとりのタイムトラベラーの科学者に教えられるというもの。

 3作目は、「この世を離れて」女から間違い電話がかかってくる。違う場所にいても、何度も。それで会おうとするが、会えない。ふたりは、別の並行世界にいたのだった。


二〇二〇年十月十八日 「ピー・アイ・マン」


 4作目は、「ピー・アイ・マン」なにが書いてあるのか、よくわからない。よくわからないものを読むことが少なくないので、とくに驚くべきことではないが。男女の愛についての話だとは思うが、それもよくわからない。a
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