詩の日めくり 二〇二〇年十月一日─三十一日/田中宏輔
 
た。ずっと、「アイマイアイ」「ワワワワワイ」という言葉が流れていた。目が覚めても、その声が聞こえてきたのだが、近くでやってる工事現場の音だったのだ。夢と現実が音で繋がっていたのだ。そんな黒人女のストリップショウなど、趣味でもない。でも、みょうに生なましかったのだ。黒人女同士のレズビアンショウまであった。そんなものは見たいと思ったことなど、ただの一度もなかったものだ。

「運命の卵」を読んだ。ある光線によって卵が無数に繁殖することがわかった。鶏が死ぬ病気が流行ったので、鶏の卵にその光線を当てるつもりだったのだが、手違いで、大蛇アナコンダやワニの卵に当てたものだから、街も村も大騒動。さいごはソビエ
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