嘘月/043BLUE
 

昼の月が

しらけた顔をして
朝からずっと僕を見ている

虚しいなどと言ったら
すべておしまいでしょ

と君は言った

おしまいでいいと
僕は思った

やがて

暗い夜が
垂れてきて

僕を影ごと
抱え込むのだから

そうしたら

月は

約束どおり僕を
照らしてくれるの

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