詩の日めくり 二〇二〇年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
館というポルノ映画館でつきまとわれたことがある。平 幹二朗って、ゲイだったんだね。身体の大きなひとだった。タイプじゃないから、館内を逃げまくったけれど、かなりひつこくつきまとわれた。きっと、むこうは、ぼくのことがタイプだったんだろうね。


二〇二〇年二月十四日 「ルーシャス・シェパード」


 ルーシャス・シェパードの短篇集『タボリンの鱗』を読み終わった。おもしろかった。買ってよかった。きょうからの寝るまえの読書は、リチャード・マシスンの『地獄の家』手に入れてから20年近くの歳月が流れ去ってしまった。おもしろいかな。どだろ。マシスンは、よい作者だと思っているのだけれど。



[次のページ]
戻る   Point(13)