鏡/ミナト 螢
 
いつも正しい姿を求めた
あなたに相応しくあるように

鏡の前に立つ時
映して欲しいのは
どんな顔だろう

銀色の中に
置いた寂しさが
濡れたみたいで冷たい

あなたと出会って
完成したパズルは
もう隣に座ることができなくて

そのどれもが
鏡を信じて
光っていた
戻る   Point(2)