馬鹿さ加減/ホロウ・シカエルボク
ポール・オースターの
痴呆症の老人のひとりごとみたいな小説と
アブサンの辛辣な酔い(ネイキッド・シティーの方のね)
小皿の上には
昨日の残りのカシューナッツがいくつか
小皿のデザインはいささかメルヘンチックで
それは当然
ぼくの好みではないけれど
サイズ感がすごくいいのでずっと使ってる、それだけ
あとは、そう
部屋の鍵と
約束がある時だけつける腕時計(時間を見るだけのことなら絶対にスマートフォンより便利)
それから
まだ封を開けていない彼女からの手紙
いや、とくに
理由なんかなにもないんだけど
どうも読んでも楽しくないもののような気がして
だって
彼女はこん
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