彼方という天稟/あらい
 
    串刺しに染める百舌鳥、盆に設定する のちに残飯と飾る
      使った割り箸 いっぱいの『存在価値』レゾンデートルよ。
          キミ次第の船倉から 裏通りに面する、
これはひとしきりの強欲が興した
相容れないものが分かり合おうとして      対話しても時間の無駄だと 
               はじめから妥協点を探すぐらいの気持ちで。
ブロッコリーが街に栄え カリフラワーが蔓延する 
          額に納まったモノクロならもう判別もいらないでしょう
          
物忘れに爛れたため口に櫛を入れ 手つかずの無防備が臨終に看まわれる、
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