真理子/
マークアーモンド
夜を手球にとるほどには柔らか過ぎて
愛を味わうほどには幼なすぎる真理子
きみの歌を聴こうそれからふたりで
誰かのためのレクイエムを奏でよう
地球の形をきみに説明する能力のない僕は
厳かな天動説をきみに手渡すしかないのだが
弾みをつけて飛んでゆくんだ
軽やかな歌をわすれないように
きみの執事は古い羊となって
いつまでもきみを外護し保護するだろう
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