うつし絵/
草野春心
とても直截に
野球ボールが投げられ
真ひるの池に落ちた
うつくしい詞は
もちいられないまま
春の つめたい椅子のしたで
土埃がひかる 公園の風景
ただの思い出に見えなくなるまで
見つめていたいとでもいうのだろうか わたしは いま
戻る
編
削
Point
(2)