トーメーコーソク/
末下りょう
くてもやり過ごせた煙の匂い
残飯に残された歯形
記号化したサービスと
空洞化したエリア
どこからも見えない海辺からの風が透明な拘束を解体していく だいたい
闇以下の雪を頬張り
泥以下の光を飲み干す
ぼく
雨雲のように千切れながら流されていくなかで
しらない花びらがくるくると
こともなげにいくつかの光速を透明に巻きつけながら排水溝にたまっては 消える
記憶は神話
深夜
東名
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