詩の日めくり 二〇一九年一月一日─三十一日/田中宏輔
ごいね。「王国の秤。」を落として、「マールボロ。」を採った。はじめて書いた詩である「高野川」から、最新作の「いま一度、いま千度、」まで、選びに選んだ。
朗読会は、1月19日の土曜日に京都の岡崎で催されます。もう予約でいっぱいなので、新しく参加されることはできないと思いますが。宮尾節子さん主催です。ぼくはゲストになっています。30分ほど朗読する予定です。(対談含めてかもしれませんが)
二〇一九年一月八日 「約束の地」
その土地は神が約束した豊かなる土地
地面からつぎつぎと卵が湧いて現われ
白身や黄身が岩間を流れ
樹木には卵がたわわに実って落ちる
約束の地
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