ノイズの陳列、幕引きのシャワー/
ホロウ・シカエルボク
ともな状態に戻ったあと、少しの間そのままで体力が回復するのを待ち、起き上がって水を飲んだ、濡れて冷たくなった衣服を脱いで浴室に入り、可能な限り熱くしたシャワーを長い時間浴びた、シャワーを浴びながらふと、浴室のノイズ、というフレーズが脳裏に浮かんだ、実際にそれを口にしてみると無性に愉快になって、シャワーの雨の中で俺は笑い続けた、その笑い声には、どこかで聞いたことのある感触がずっと付き纏っていた。
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