交差点の植え込みの/
いる
浮き上がる淡い矢印を見た
あのありふれた
でも
雑居ビル6階で
時間と空間を共有した誰かよ
たぶん
連帯はできるのだけど
ただあの あれについてだけは
あなたが語ってください
私には見えないから
あなたが見たものは
あなたが語ってください
そのために
昨日も小麦粉とキャベツと
時間と換えたものを混ぜて焼いて食った
同じ指紋のはりついて離れない
あるだけが一切の拘束としての指で
止まらずに
発熱しつづける暗い箱を握った
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