詩の日めくり 二〇一八年八月一日─三十一日/田中宏輔
 
「After Apple-Picking」と「Birches」も入っていたが、ぼくの訳のほうがよい。この詩集は、岩波文庫の対訳詩集にありがちな直訳である。やはり、詩人的な気質をもった翻訳者か、詩人が翻訳者でないと、詩としては、訳が不満足なものになるのだろう。「After Apple-Picking」なんて、どう読んでも、それはあかんやろうという訳出部分があった。と、こう他人を批判したのだから、ぼくが翻訳するときには、神経を研ぎ澄ませて翻訳に取りかかろう。

 きのう、コードウェイナー・スミスの短篇集『三惑星の探究』を読み終わったので、これから岩波文庫の『対訳 フロスト詩集』を読む。そのまえに、
[次のページ]
戻る   Point(13)