まんまるかじつ/あらい
 
     満更でもない夜を詠える。
  壊れない思春期を 巧妙化するおせっかいを 
    卑屈な微熱で 充満する 

 彼方への溢美は。   敬意を賞するだけ
 普段着の満月が騒ぎ立て   殊更、蝕まれるだけ、
       ひかりに呑まれていく

          ぶっちゃけ拘置された歳時記が、
        くすぐったい呪いと飛び交い 
壁を突き抜ける、ユーモアではないかと

          色変わりした絵葉書にひとこと
             劇薬、と書きつけている
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