詩の日めくり 二〇一七年十三月一日─三十一日/田中宏輔
 
連続的に行なうとどうなるか
ソクラテスは人間である
人間は生物である
この二つの命題を合わせると
また一つの真なる言明命題ができあがるのだが
わたしたちが言葉を重ねれば重ねるほど
言述があいまいになるような印象を受けるのは
論理的に当然のことであるのがわかる
精密に語れば語るほど
言述の対象があいまいになるというのは
したがって
ごくあたりまえのことなのである

わたしは
詩をつくるとき
それを利用する
わたしが
言明命題的な言述が
とても好きな理由は
それに尽きると言ってもよい


対偶
それらの否定



対偶
の否定の否定
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