詩の日めくり 二〇一七年十二月一日─三十一日/田中宏輔
 
ない。どだろ。読みながら寝るけど。おやすみ。 
 夢を見た。若いぼくが自衛隊のようなところで試験を受けてた。原爆を使ってもいいかという書き込み欄に、よいと答えた。ぼくに話しかけてくる青年たちは、みな日本語を話していた。冗談のつもりで、ぼくの用紙を奪うヤツがいて喧嘩になったが、現実とは違って、夢のなかのぼくは引き下がらなかった。
二〇一七年十二月四日 「うつの薬の処方はなしに」
パパの頭に火をつけて 
ひと吸い 
きょうのパパは 
あまりおいしくなかった 
ぼくの健康状態が悪いのかもしれない 
パパの頭を灰皿に圧しつける 
パパの頭だけがぽろりとはずれる 
思
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