ネジ/草野大悟2
燃えさかる業火を叩きつければいいのだろうか。
灰白色のスクリーンに、繰り返し、繰り返し映し出される映像。
── ももいろの液を流しながら達しつづけ
させられる君。ただ凝視する術しかない俺。
そそり立つ突起で、何千年も貫かれつづける君の姿態を目の前に突きつけられるだけなのか。
初めての生命体に挿入されたり、別に出会った物体と合体して一つの生命体になったり、黒の隙間から降りてくる音色に惹かれて、それまでとはまったく異なる物体に取り込まれ、何千年という時空を過ごして濡れあい、君がどろどろと溶けてゆく様を脳みその間近に突きつけられたり、そいつをくわえ込んで激しく首を振りたてて、流れ出した
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