ぴえん/凪目
 
葛藤のない決意は詐欺師、虚栄は友達だから乾杯しようとして奈落ごとひっくり返った、激情型の自己嫌悪の、底尽きた奥に問いかける、誰かいるんですか?糸電話は不通、糸を辿ればその先に巨大な怠惰が眠る、その寝言はナルシスティック、選民、按摩、私怨、解剖すると中には期待が詰まっている、期待への期待、期待への期待への期待、疑念、そいつが空転を促す、有象無象のかなきり説法を、かぶりを振る叱咤を、未練を。つづらは選ばない。僕は怠惰を荼毘に付し、その亡き骸を食べ、糞をひり出しのりのきいたシャツを着る。言い訳の余地はない。往生際だったから。
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