夕方校庭ペンギン/Monk
 

「カァ」
としゃべるように鳴いた

ひきがねをひくと
弾はペンギンをそれて
下校途中のノリちゃんの胸を貫通
ふりかえったノリちゃんは
ビーム光線の出そうな目で
キィッとこっちをにらんでいた
たぶん
また明日お金を請求される


ヤツはまたも関係ないふり
サイレンがやっとなりやみ
再びほおづえをつきなおして思った
僕は将来
校庭ペンギンのような大人になりたい


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