淡想/
ミナト 螢
桜の花びら瞳に浮かべ
透き通る君の髪の毛が
僕の世界で絡み付いた
触れてみたい
揺れていたい
風のせいにはするもんか
未来と背中に
同じ匂いを漂わせた
春の廊下ですれ違う人
わずかな綻びを
笑いに変えるため
最後の言葉が裏返る
花びらみたいで
捕まえたくなる
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