詩の日めくり 二〇一七年六月一日─三十一日/田中宏輔
よい時代です。
こんなスカタンなことも
ときには、いいクスリになるのかもしれません、笑。
前向き。
二〇一七年六月三十日 「岡田 響さん」
岡田 響さんから、散文詩集『幼年頌」を送っていただいた。300篇の言葉についての緻密な哲学、といった趣と、言葉にまつわる自身の経験的な非哲学の融合、といったところが、同時に感じられるが、質的にだけではなく、量的にも圧倒される。このような作品を書くことの困難さについて思いを馳せた。
二〇一七年六月三十一日 「杉中昌樹さん」
杉中昌樹さんから、詩論集『野村喜和夫の詩』を送っていただいた。ひとりの詩人による、もうひとりの詩人の詩の詳細な解説である。これは書かれた詩人にとっても書いた詩人にとっても、僥倖なのであろう。しかし、もしも、自分の詩が、ひとりの詩人によって徹底的に解説されたらと思うと、おそろしい。
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