0/水菜
 




 ……それは、そこになにか望みがあるからだろうか



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 ……それを言うなら ……きっと私は私の望みの先に私の理想しかみておらずに





 ……相手方のそれは……見えてこようもないのだから ……それは自己中心的な苦しみの海に沈むしかないのだろう



 ……先が一致しない望みに身を砕いて無理をすることに 喜びを思える人であったなら よかったのだろうか



 ……それほどに……素直で ……相手方を愛せていれば それが可能なのだろうか



 ……そのようなこと 私には できない



 ……できないことに たまらなく かなしさがあって ……それで涙がでるのかもしれない

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