寂しい心と思われようが/板谷みきょう
 
1999年1月号の「月刊ナーシング」で
[特集] パワーアップする看護士たち

病気か障害か,医療であるのか
福祉なのかということ
〜分裂圏メンバーへの
新たなアプローチと
看護業務に関する考察〜

ボクは幾許かの謝礼を貰い
依頼されて文章を寄せた

病気治療から障碍福祉への
新たな病院経営を提案もしたが
年末には
億単位の負債が出たことを
告げられた

当時のボクは
とっても傲慢だったのだ

それらが原因で
病院理事の一人に
内部告発だの
損失の責任を取れと
糾弾され
自主退職へと追い込まれた

手のひらを返される体験は
人間不信にさせていくものだ

あの時に
関係を切られて失った人間関係と
それでも
残された一握りの人間関係とが
今も続く新たな挑戦に
無くてはならない
判断材料になっている

ボクが
茶化したり冷やかしたり
冷淡な皮肉屋で居続けるのは
そのせいだと思うけれども
全員に
知って欲しい訳じゃないのだよ
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