落日のソンネ/Giovanni
 
日が照りつける
影法師が伸びる
足が自然と進む
古代の夢が息む

みかん畑の果てに
ゆらゆら震えて
沈んでゆく
日の光を見た

あんなに優しかったのに
あんなに大切だったのに
何故 帰れないのだろう

耳の裏がぞわっとして
確かに歩きたくなくなった
歩いていきたくなくなった








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