闇も光も、すべて俺自身が作り出したものだ/ホロウ・シカエルボク
こに立っている、その根底には怒りがあるー昔、そう言われたことがあるーそれはきっと衝動と大差ないものだ、どちらの名で呼んでも差し支えないものだ、俺はぬかるんだ足元にうずくまり、犬のように、掘る、掘る、掘る、掘る…漆黒の溶岩が吹きあがり、俺を飲み込む、俺は溶岩の中で、その熱の中で、蠢くものの中で、湧き上がるしかない、吹き上がるしかないものたちの宿命を飲み込む、あるラインを超えた熱は閃光と変わりない、そこにあるのは目を潰すような眩しさだけだ、なにを探しているのか?なにを得ようとしているのかー?それは考える必要のないことだ、望むままに、求めるままに動き続けていれば必ず必要なものは手に入る、その瞬間ではない
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)