ついーと小詩集5/道草次郎
つつみがみ
きらくに いこう
そうしよう
「比喩」
比喩は比喩の夢をみる
比喩は比喩の樹として
比喩の風にそよぐ
比喩は比喩の中に自らを捨てる
比喩は常に比喩そのものになろうとする
比喩は比喩の翼で何処かの比喩の国へ飛んでいく
比喩は比喩に飽くことがない
だがそれさえも比喩に過ぎないと
比喩は
比喩の心で思っている
「お風呂」
こころあかるくありたい
こころあかるくいられれば
こころひとつで
旅にも出れるような気がする
けれど
こころはこころで
疲れたよという
ぼくはこころをいたわる為に
すこしだけこころを
お風呂
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