詩の日めくり 二〇一五年十一月一日─三十一日/田中宏輔
イ・ジャクスンの短篇集『なんでもない一日』 (創元推理文庫) これは買わなければならない。
記憶とはなんとおもしろいものなのか。無意識の働きとはなんとおもしろいものなのか。ケイちゃんの名字も山田だった。ヤンキーの不良デブのバイの子も山田くんだった。彼が高校3年のときにはじめて出合ってそれから数年後から10年ほどのあいだ付き合ってたのだ。怪獣ブースカみたいなヤンキーデブ。
ケイちゃんの記憶が3つある。ヤンキーデブの山田くんの記憶はたくさんある。ほとんどセックスに関する記憶だ。不良だったが人間らしいところもあった。
二〇一五年十一月十四日 「バーベQ」
きょうは、
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