詩の日めくり 二〇一五年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
安の書』のつづきを読もう。論理的に詰めが甘いところが多々ある。記述の矛盾も、文学的効果というより、うっかりミスかなと思われるところも少なくない。全訳読むと、ちょっと、ぼくのなかでのペソアの評価がさがってしまった。


二〇一五年十一月十三日 「ケイちゃん」


あめがしどいなあ。しごとだ。いってきます。

 レックバリの『人魚姫』あと少しで読み終わる。不覚にも、涙が出てしまった。レックバリ、そりゃ売れるわと思った。読み捨てるけど。本棚に残して、ひとに見られたら一生の不覚という類の作家。

 そうとう飽きてきたけれど、これからペソアの『不安の書』のつづきを読む。あしたは、バーベQ
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