詩の日めくり 二〇一五年十一月一日─三十一日/田中宏輔
 
っと無垢な魂をもった人だったんだろね。ぼくはドーナツ買いに行く。

 ドーナツを買いに行くまえに、来週、文学極道の詩投稿掲示板に投稿する新しい『詩の日めくり』を読んでいて、驚いた。とても美しい詩句を書いていたのだ。
こんなの。

二〇一五年三月三十一日 「ぼくの道では」

かわいた
泥のついた
ひしゃげた紙くずが
一つの太陽を昇らせ
一つの太陽を沈ませる。

「一つの」を「いくつもの」にした方がいいかな。ドーナツ買ってきてから、ドーナツ食べてから考えよう。

冒頭の「かわいた」は、いらないな。取ろうかな。

 いつも買ってるドーナツ、チョコオールドファッ
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