詩の日めくり 二〇一五年十月一日─三十一日/田中宏輔
ことができるようになったかなって思う。60代になったら、もっと人間らしい呼吸を人生ですることができればいいなって思う。70代まで生きていたら、いまよりもっともっと人間らしい呼吸ができるかな?
二〇一五年十月二十七日 「ダフニスとクロエ」
すこぶる気分がよい。きょう部屋に遊びにきてくれた男の子が、いちばん顔がかわいらしい。ぼくの半分くらいの齢の男の子だ。54才のジジイといて、気分よく、時間を過ごしてくれているようだった。『ダフニスとクロエ』のなかで、老人が少年にキスをしようとして、あつかましいと断られるシーンがあった。むかしで言えば、ぼくはもう十分にジジイだ。かわいらしい子にチ
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