詩の日めくり 二〇一五年十月一日─三十一日/田中宏輔
を食べたあと、新しい『詩の日めくり』の手直しをしていた。ゲーテの引用がどこからなのか書いてなくて、これから探す。たぶん、『ファウスト』だと思うけれど。帰ってきたら、ペソア詩集が到着してた。さらっぴんのようにきれいで、ほっとした。『ファウスト』じゃなかった。自分の詩論を読んで調べた。自分の詩論を、ほとんど辞書のようにしてる、笑。『花崗岩について』小栗 浩訳だった。こんなの、「私は自然をもっと高い見地から考察したい気持ちにさそわれる。人間の精神は万物に生命を与えるが、私の心にも一つの比喩が動き出して、その崇高な力に私は抵抗することができない。」(『花崗岩について』小栗 浩訳)ずれちゃうけど、「人間は概
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