詩の日めくり 二〇一五年九月一日─三十一日/田中宏輔
代の写真」
ぼくは付き合った子には、かならず子ども時代の写真を見せてもらう。
二〇一五年九月九日 「言葉じゃないやろと言ってたけど、」
愛が答えだと思ってたけど、答えが愛だったんだ。愛が問いかけだと思ってたけど、問いかけが愛だったんだ。簡単なことだと思ってたけど、思ってたことが簡単だったんだ。複雑だと思ってたけど、思ってたことが複雑だったんだ。言葉じゃないやろと言ってたけど、言ってたことが言葉じゃなかったんだ。
二〇一五年九月十日 「吐く息がくさくなる言葉」
吐く息がくさいとわかる言葉だ。という言葉を思いついた。
吐く息がくさくなる言葉だ、
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