埼京線から降りて/
番田
月曜日の朝が来ると
ゲームセンターのいつも古びた横を通って
働きに出ていた 僕自身の姿があった
人の匂いのするあの部屋の中に
キーボードを打っていた午後
自分であるのだということばかりを考えていた
消えて無くなっていくだけの僕はいた
一つの言葉もなかった あの部屋の奥に
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