サン・トワ・マミー/ホロウ・シカエルボク
希望したことだ、ダブルベッドは窮屈な愛の象徴、「こうしなければいけない」という義務感だけで出来た眠りなど欲しくない、ときみは表現した、おれ?「寝るときはひとりがいいな」って言った、まあ、表現は違えど利害は一致したってことさーこういう話をすると変な心配をしてくる知人とか居るんだけど、でもさ、わかるもんだよね、寝床が同じだろうが別々だろうが、「あぁ、今日はなんかするんだろうな」っていうの、あるじゃない、あんまり関係のないことだと思うよ、むしろ、同じ寝床でそういう感覚がないってやつがいたらそいつを心配するべきだとおれは思うね、まぁ、そんな話はいいか…「横になっても痛くないイヤフォン」というやつで、小さな
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