詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
われない
こわれものって、なに?
こんどは本物
かな
いきなり?
そうさ
そうじゃないことなんて
一度だってなかったじゃない
いつだって
そうさ
二〇一五年二月三十日 「さいしょから部屋に行けばよかった。」
彼は27才だった
彼の彼女は39才だった
ぼくは49才だった
ひどいねえ
ぼくがノブユキと付き合ってたのは
ぼくが28で
ノブチンが21
はじめ20だって言ってたんだけど
1つ少なめに言ってたんだって
3年浪人して
日本の大学には進学できなかったからって
シアトルの大学に入って
「バイバイ!」
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)