詩の日めくり 二〇一五年二月一日─三十一日/田中宏輔
 
るらしい。1週間前に行われた能力テストで不合格だったらしい。家族ともども収容所に行くように命じられたという。収容所では、医学の発展のために、生体解剖はじめさまざまな人体実験が行われているという。生きたまま献体する場所である。1年ごとに教職員みんながテストされて、ある能力に達していないと、家族ともども、国に献体させられるシステムなのである。いまのところ、ぼくには家族がいないので、家族の心配をする必要はない。自分のこともあまり心配はしていないけれども。

二〇一五年二月四日 「フンドシ・バーに行けば、いいんですよ。」

ひさびさに日知庵に行って
そのあと大黒に行ったのだけれど
大黒で飲
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