気まぐれな時計のリズムはメトロノームでとらえられるのか?/ホロウ・シカエルボク
ばすのもなんか違うなって思うしさ、どちらかと言えば無駄な力を抜いて、指先にすべてを任せてみたほうがいいような気がするね、突貫工事に出来ることなんか限られているだろう?時間をかけるべきさ、時間をかけて、ゆっくりと練り上げたものを静かに差し出すべきなんだ、やかましいものだけが情熱じゃない、激しい炎じゃなくても、すべてを燃やし尽くすことは出来るさ、俺が示してみせたいのはそういうものなんだ、どこそこ公園の猿じゃあるまいし、目の前の餌のことで血が出るほど争うなんて馬鹿みたいだろー?いや、だけど、こんなスタイルに依存しているようじゃ、まだ俺の中にも少なからずそんな要素が隠れているのかもね…まあいいさ、どこから
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