気まぐれな時計のリズムはメトロノームでとらえられるのか?/ホロウ・シカエルボク
いるだけだ、そのたびに思い出しながら、研ぎ澄ませながらー立場がどうだの、肩書がどうだのと、自分の心を賭けられない連中が言い訳めいた話をしてる、そんなの俺にとってはもうどうでもいいことだ、俺は俺のやるべきことにひたすら首を突っ込んでいくだけさ、いったいなんだってそんなに、カテゴリーって名前を首輪に自ら首を差し出していくんだい、最低限の暮らしが保証された人生ってそんなに魅力的なものかい?いや、俺だって諸々の理由で、そんなものを欲しがったころもあったよ、けれどそんなもの、結局なんの意味もないんだって気づかなくちゃ…きっとそのことで運命的な一行を無駄にすることだってある、俺はそう思うんだよな、なあ、殊更に
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