詩の日めくり 二〇一四年七月一日─三十一日/田中宏輔
 
ごくごくと水を飲んだ。ヒシャクも、のどが渇いていたのだろう。

我慢にも限界があるのなら、限界にも我慢がある。

天国とはイメージである。好きなようにイメージすることができる。

 音と昔が似ている。音が小さい。昔が小さい。音が大きい。昔が大きい。大音量。大昔量。

「様々」を 「さま〜ず」と読んでみたり

 たすけて を ドレミファ と ドミソファ の どちらにしようか と しあんちゅう

薔薇族と百合族か 茎系と球根系か

これはわたしのしっぽ と言って ぼくのゆびをにぎるな!

 パクチーがきらいだ と言って ぼくの皿のなかに入れるのは やめて 意味 わかんな
[次のページ]
戻る   Point(13)