ナマ板の鯉/板谷みきょう
 
んの怒声が飛ぶ

次の踊り子さんが
鼻をグズグズさせながら踊った

いくら
なまめかしい科を作っても
ヤジが飛んでる姿が
痛々しくて
ボクらは
ありったけの拍手を送った

舞台が暗転し

それではお待ちかね
嬢によるナマ板ショーの
時間となりました

アナウンスが流れたけど
誰も舞台に上がる客が
居なかった

すると踊り子さんが
ボクらを指差し舞台に
上がるような仕草をした

ヒロミは
すっかりその気になっていて
ボクは道連れのように
舞台に上がった

持っていた籠から
ティッシュとコンドームを出し
ヒロミの下半身を露わにし
円卓
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