にくじう/田中修子
 
ふわふわ
ふわわん ふわりんりん あはは
くすぐったいよう-

夏の温度がさがって ほら
クッキリした青い夏のうしろ姿は 日焼けした子たちの笑い声
あの眩しい光にあたりながら歩いたんだね走ったんだね たくさん ね
私の膝あたりのちんまい子から そう
これから恋をしたり したいこと探していく 若い子たちの
こんがり

いきぐるしかったなつかしさがめのうら うららかであります

豚ばら肉をヒノキのまな板に平らかにおいていく
まな板ね
世田谷のぼろ市で威勢のいいおっちゃんから買ったの
洗ったししとう
えのきだけは石づきを落として 割いておく
で、ししとうとえのきだけを
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