延長戦/ただのみきや
 

感性と技法の粋を極めた活花だったとしても
詩人自体は雑草ではなかろうか
興味のない者には一括り
腹の足しにも成らず金儲けにも成らず
有難がられることもないけれど
いつまでも居なくはならない
時代が変わっても次々勝手に生えてくる

わたしは雑草でいい
できることなら何処かから飛んで来た朝顔が絡んだ薊
人には嫌われるけど蜜を吸う虫たちには愛される
鮮やかな花冠がすっかり白髪になっても
いまだ夏の空気を突き刺して立ちっぱなしの薊がいい

雑草を人は創らなかった
もしも形だけでも人がデザインしたのなら
なんと前衛的か





行きずり

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