夢の断捨離/アラガイs
 

虚無は底を打つ。殴りつけ罵倒しながらわたしはこの地を去って行く。蒐集家、乱暴な男。銭は底をつき廃墟に見送られ一人見知らぬ場所で客死するのだ。   etc.by 胡蝶(多児真晴)

使われない物は処分しなければならない、と思う矢先にまたしても通販で買ってしまっている。役者たちの誇大な演技にはついのせられてしまう。案の定届いた品物は役立たずで終わりそうな代物なのだ。
  新品が大量に埋もれた。おまえの溜め込んだ物は一体何処に向かうのだ。
そう夢の続きから呼びかけてくるのは明日を見た姫貝の殻。目が覚めると部屋の中を見渡している。夢で闘争した後には現実だけが覆い被さってくるのよ。思うだけなら幻
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