ハッピーエンド/
ミナト 螢
僕等の間にあるものは
手を繋ぐとひとつになる
君の優しさと同じくらい
寂しさが泳いで来る血管に
種を撒いてスイカを割ろう
僕が寄り添って杖になるから
君の目隠しは雲に流して
立ちくらみするほど
青ざめた午後の証を
その髪の毛で羽根にしたい
僕も乗ろうとしたら
君が降りるから笑ったよ
幸せだと感じる瞬間に
僕等は柔らかい風に乗る
終わりそうな夏を追い越しながら
赤い夕暮れで汚れていく
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