ヒキコの述懐/
りゅうさん
お付き合いしたい人グループにも
おかしなプライドが邪魔して参加できず
今はいいことかもしれないが
家から一歩も出ることもよくできず
こうしてうん十年過ぎ去り
こうなればある日妙齢の女性が
家の前に立っていてインターホンを鳴らす
というくらいしか出会いの可能性は
残っておらず
そんなことはない
こうして僕らはこんなにも
一人一人だ
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