だったらrip it up/ホロウ・シカエルボク
 
詩集の散乱した公衆便所で
行方をくらませた三十代前半のメンヘラ
ボンクラが顔突き合わせてる役所で
彼の母親は何度も
ただごとじゃないんだって説明した
でもよくあることのひとつに過ぎなかったんだ
それを書類にしなくちゃいけない連中にとっては
落馬した歌手の最後の新曲が
ミリオンを記録したって
ショップで貰ったフライヤーに書いてあった
賭けてもいいけれど
誰もその歌を記憶してなんかいないさ
適切な距離感が重要視されてる
俺にとっちゃ日常さ
無駄話のための
相手なんか必要としたことはない
考えごとの邪魔になるからね
ホットチョコレートを出してくれる店を探して
半時間彷
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