世明け/トビラ
形作られている
ほんのわずかだったけど
すっと淡雪みたいに消えたけど
君が残してくれた命が
ずっと光りきらめく
羽になって
たましいから生える
翼になって
どこまでも行かせてくれる
無駄に思えた全てが
意味のある全てにつながっていく
今
僕は望む未来を確信する
そこに至れたと
心から思う
そこに僕は
いられないかもしれないけど
(どうして?)
そこにいるには
心は傷つきすぎたし
名前は汚れすぎた
(そうかな?)
君が笑っていられる世界に
僕みたいな怪物はいらない
(怪物?)
人のふりをした悪魔
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